投資 先物ミニ 有力シグナル活用術

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先物取引の証拠金完全ガイド:リスク管理と資金管理術

はじめに

投資活動において最も大切な要素の一つとして「資金管理」があります。この記事では、先物取引における「証拠金」について分かりやすく説明します。

証拠金とは? その基本概念を理解しよう

証拠金とは、取引を行うために必要な担保金のことです。証拠金を取引口座に準備することで、取引の履行が保証されます。証拠金には以下の2種類があります

▷初期証拠金

新しいポジションを持つ際に必要な証拠金を意味します。例えば、2024年8月23日現在、先物ミニ(9月限)を1枚買うために必要な証拠金は379,608円、同銘柄を1枚売るために必要な証拠金は342,429円です。証拠金の情報は各証券会社のホームページで確認できます。

つまり先物ミニ1枚を買うためには40万円程度が先物取引口座に入金されていないと取引ができないということになります。

維持証拠金

ポジションを維持するために必要な最低限の証拠金です。ポジション構築後、価格が反対方向に動き評価額が減少すると、維持証拠金を下回ることがあります。この場合、証券会社から指示される日時までに追加で証拠金を入金しなければなりません。入金ができない場合、強制的にポジションを決済される可能性があります。

(例)
①2024年8月5日(月)8:45 AM
初期証拠金とてして400,000万円を口座に入金した上で、寄り成りにて先物三中心隔月1枚を34,250にて買いエントリー。

②2024年8月5日(月)3:15 PM
31,290にて日中の場が閉まる。今後の価格上昇を期待し同日ポジションの決済をせず保有を継続。①買値34,250円-②終値31,290=▲2,960円(先物ミニ1枚あたり296,000円の含み損)となる。

維持証拠金=当初証拠金400,000円-296,000円=104,000円
※ポジションを保有し続けるための維持証拠金379,608円に届きません。

③2024年8月6日(火)12:00 PMまでに
維持証拠金を維持するため不足額275,608円以上(379,608円-104,000円)を追証として口座に入金する必要があります。もしできない場合は、証券会社が強制的にポジションを決済する可能性があります。

証拠金の計算方法

日経225先物の場合、証拠金はVaR(Value at Risk)を基に計算されます。一般投資家が各自計算するのではなく、定期的に更新される取引証券会社のホームページで確認することが重要です。

証拠金の重要性

証拠金は、取引のリスク管理において欠かせない要素です。証拠金を適切に管理することで、予期せぬ大きな損失を未然に防ぐことが可能になります。

証拠金の管理方法

証拠金を適切に管理するためには、以下のポイントに注意することが重要です。

リスク管理: 例えば、2024年8月5日の例にとると、先物ミニは一日の取引を▲2,960円で終えました。これにより296,000円の含み損を抱えました。このような下落に備えるためには、先物ミニ1枚あたり675,608円(証拠金379,608円+含み損296,000円)以上を初期証拠金として取引口座に入金して取引を始める必要があったことになります。

資金管理: 上記の675,608円は8月6日にポジションを保有し続けるために必要な最低限の証拠金です。もし8月6日以降も下落が続く場合は、さらなる資金を口座に入金して維持証拠金を保つ必要があります。

市場の動向を把握: 今年は、自民党総裁選やアメリカの大統領挙、ロシア・ウクライナ・イスラエルなどに関する地政学上のリスクが混在します。これらを念頭に、常に余剰資金を手元に置き、日々の投資活動を実践することを推奨します。

 

2024年8月25日時点の理想の証拠金(オーバーナイトシステムトレードの場合)

5月1日に取り引きを開始した際の維持証拠金は約21万円でした。しかし7月中旬以降値動きが激しくなったことを背景に証券会社は、証拠金を引き上げ、直近では前述の通り379,608円と倍近くまで吊り上げられました。このことを受け、当初先物ミニ1枚取引するために準備する証拠金を40万円から80万円に引き上げたいと思います。

まとめ

先物取引の証拠金は、取引のリスク管理において非常に重要な要素です。証拠金を適切に管理することで、リスクを最小限に抑え、最終的な取引の成功率を高めることができます。

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